気が向いたら書きショット

ポケモンのこと書きます

【剣盾シングル】ガラル適応型まけんき物理ボルトロス【単体考察】

 

 

 

こんにちは!リムショットです。
冠の雪原で準伝説をはじめとした新ポケモンが解禁され、仲間大会に参加して来月の環境調査をおこなっている中で、使っていて面白くて強いポケモンがいたので紹介しようと思います。

 

 

 

f:id:kabanekabane:20201030002307j:image

 

ボルトロス(化身フォルム)
特性:まけんき
持ち物:弱点保険
技構成
ワイルドボルト
そらをとぶ
ちょうはつ
ビルドアップ

 

【調整案1】
性格:いじっぱり
171(132)-183(252+)-90(0)-×-100(0)-147(124)
調整意図
A:特化
S:最速ギャラドス抜き
H:余り

 

【調整案2】
性格:いじっぱり
159(36)-183(252+)-91(4)-×-101(4)-158(212)
調整意図
A:特化
S:最速霊獣ランドロス抜き
H:余り、16n-1振り
BD:端数

 

 

※調整案1を使用していましたが、襷ランドロスの岩石封じの上からダイジェットを押したい場面が多かったので調整案2も有用だと思います。

 

 

 

【特性まけんきの再評価】

USUM環境までは悪戯心一択だった化身ボルトロスですが、ガラル環境においては、特性まけんきの評価は高いです。
意外にも化身ボルトロスのA種族値はあのエースバーンと同等の115もあり、相手のダイマックス技での能力ダウンでまけんきが発動する点、S下降技や威嚇を克服している点、相手の想定を崩せる(鬼火を撃たれにくい、特殊受けを呼べる、ダイマックスするように見えない等)点から、物理ダイマックスエースとしての運用はかなり有効だと考えました。
物理電気+ダイジェットという受けが難しい上に抜き性能の高い技範囲を持ちながら、電気タイプのため麻痺で止まらず、相手のダイジェットも半減できるという、他のポケモンにない優秀な性質を持っています。実はボルトロスの飛行タイプの攻撃技はそらをとぶのみなので、相手から飛行打点を想定されにくいのも利点です。(ダイジェットを打った途端に物理型が確定するデメリットもあります。)

 

 

 

【霊獣ランドロスの参入】

ボルトロスと同時に環境入りした霊獣ランドロスは、新環境で確実に使用率トップレベルのポケモンとなります。めざめるパワーを失ったボルトロスに対して意気揚々と後投げされることでしょう。しかし、このボルトロスはそのランドロスを逆に起点にすることができます。
ランドロスの威嚇でまけんきが発動し、ランドロスからの唯一の有効打である岩技は弱点保険の起爆剤になり、岩石封じに至ってはさらにまけんきを発動させることになります。
ランドロスとサイクルを組むことの多いカプ・レヒレスイクンテッカグヤにもかなりのタイプ有利なので、全抜きの可能性は非常に高いです。

 

 

 

【挑発によるカバルドンの詰ませ】

ボルトロスが起点にできる地面タイプはランドロスだけではありません。
飛行タイプの挑発で、一般的なカバルドンは詰ませることができます。カバルドンが引っ込む際にビルドアップを積んでダイマックスを切ればかなり有利な試合展開となります。ギャラドス等と比べてカバルドンに逃げられにくいのも評価が高いです。
このように、電気タイプでありながら環境トップの地面タイプ2匹をカモることができるので、あらゆるパーティに選出して活躍が見込め、構築の軸として申し分ないです。

 

 

 

【実績】

このボルトロスを軸としたパーティで仲間大会に参加した際の結果です。
すぷまるカップ:2位/47人
コウカップ:90位/2746人
剣盾環境崩壊予定地:38位/270人

 

 

 

アローラキュウコンと組ませると、オーロラベールとビルドアップでの積みが相性良い上に、相手のカバルドン先発を誘発できるのでオススメです。カバルドンランドロスと対面させただけで試合を終わらせるほどの性能があるので、誘い殺すような形を作れるパーティを組むと良いと思います。
弱点としては、電気・飛行の打点だと相手の電気タイプがキツいので、地面タイプを構築に入れておくと良いと思います。

 

 

仲間大会でこのボルトロスを使用して活躍した様子がアーカイブに残っているので、良ければ是非ご覧ください。

 

www.youtube.com

 

以下該当の仲間大会

youtu.be

 

youtu.be

 

youtu.be

 

 

【最後に】

ここまで読んでいただきありがとうございました。
過去作で猛威を奮っていた準伝説たちが、ガラル地方ではどういった型で活躍するのか楽しみですね。
またなんか思い付いたら書きます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【シングル】かなしばりバトンドラパルト【単体考察】

こんにちは。リムショットです。
環境メタで面白い構成のドラパルトを使い、中々使用感が良かったので紹介します。

 

 

 

 

f:id:kabanekabane:20200824181559p:image

 

ドラパルト@たべのこし 特性:クリアボディ
193(236)-×-106(84)-×-109(108)-189(76+)
努力値あまり4

【調整意図】
S:最速エースバーン抜き
HD:特化トゲキッスの『マジカルシャイン』確定耐え(81.8~97.4%)/C4振りポリゴン2のC-2『冷凍ビーム』をみがわりが確定耐え
B:あまり

【技構成】
身代わり
竜の舞
バトンタッチ
金縛り

 

 

【タイプと金縛りのシナジー

ゴースト・ドラゴンタイプであるドラパルトは、弱点5つ、耐性8つという特徴がある。一撃ウーラオスの暗黒強打、アシレーヌムーンフォースロトムの悪の波動…等々、様々なポケモンを当てはめて考えてみれば分かっていただけると思うが、ドラパルトへの明確な打点が1枠しかないポケモンはかなり多い(もちろん本来ならそれで十分である)。
こうしたポケモンに対して身代わり→金縛りと動くことで、相手はこちらの身代わりを壊せる技を失い、かなり安全に竜の舞を積むことができる、というギミックになっている。
実はダイマックスを切ることで金縛りには対抗できてしまう。例えばムーンフォースを縛られたアシレーヌはダイフェアリーを打つことができる。しかし、こちらは金縛り後に安定行動である身代わりを連打するだけで相手のダイマックスをいなすことが出来るため、むしろ有利な試合展開が期待できる。ちなみに金縛りの継続ターンは挑発より1ターン長い4ターン。思っている以上にたっぷりと時間を稼ぐことができる。

 

 

【対ポリゴン2性能】

使用率4位まで上昇し、一般的にはドラパルトへの後出しが安定するポリゴン2に対しても、むしろ逆に起点にする動きを期待できる。
ポリゴン2がドラパルトの身代わりを壊せる打点としては「冷凍ビーム」「シャドーボール」「イカサマ」あたりだが、放電やトライアタックの採用率の高さから、これらの中から2つを採用しているポリゴン2は非常に少ないと言える。つまり、金縛りで起点にできるというわけだ。

 

 

【ノーウェポンバトンについて】

さて、ここまでの動きを実現するために「金縛り」「身代わり」、そして最も現実的な積み技として「竜の舞」の採用まで決まったわけだが、ゴースト・ドラゴンというタイプ上、ドラパルトのワンウェポンでの全抜きは非現実的である。
そこで「バトンタッチ」を採用し、ウェポンを1つから4つへ拡張するという方法を考えた。金縛りの技の性質上、バトン際に撃たれる技が予想しやすく、後続の安全な着地の成功率も上がると考えられる。
バトン先としては、タイプの補完が優秀で、既にドラパルトの竜舞バトン先として実績のある型破りドリュウズカバルドンにドラパルトが吹き飛ばされた際にも立ち回り次第では有利に動けるギャラドス、襷やミミッキュで止められにくい連撃ウーラオスなどが使用感が良かった。

 

 

【課題】

このポケモンを軸に構築を組むならば、カバルドンの「吹き飛ばし」、相手のドラパルトの「すり抜け」、ミミッキュの「影打ち」「呪い」あたりの対策は必須であると感じた。逆に言えばこの3匹が出てこない試合はほぼ理想の試合展開で勝てており、残りの枠で選出誘導なり裏選出なりを上手く組めればかなり可能性はある。
ポケモン自体はトップメタのため並びだけでは読まれにくく、再戦でない限り確実に通るようなギミックなので、最終日の構築に向いているかもしれない(記事公開した時点で諸説)。

 

 

【実績】

構築を使用し始めてから50試合で38勝12敗
中盤瞬間300位くらい達成
(労働により終盤潜れないので公開)

家帰ったらスクショ貼ります

 

 

【最後に】

ここまで読んでいただきありがとうございました!ドラパルトは高い素早さと豊富な技プールによって色々面白い動きができますね。
この記事が皆さんの構築のヒントになれば幸いです。では!

 

 

 

 

【ガラル☆ルーキーズ使用構築】インテレオン軸ビートダウン【最終24位・最高/最終1819】

f:id:kabanekabane:20200127063951j:image

 

 

 

こんにちは!リムショットです。

今回は1/24〜1/27にかけて行われたインターネット大会「ガラル☆ルーキーズ」で使用した構築を紹介します。

ガラル☆ルーキーズは「ガラル地方で新たに発見されたポケモンのみ」が使用可能なダブルバトルというルールです。リージョンフォームを持つポケモンは「ガラルのすがた」のみ使用可能です。出場可能ポケモンであれば全てのキョダイマックスが使用可能という新要素だらけの大会です。

ダブルバトル初心者ですが、制限ルールを考察するのが大好きなので、ダブルバトルの基礎の習得も兼ねて参加することにしました。ダブル有識者から見ると未熟な点が多々あるかと思いますがご了承下さい。

 

また、今回一緒に構築を考えてくれたサッかみ君も6匹中5匹同じ構築を使って結果を残しているので、こちらも是非ご覧ください。

【ガラル☆ルーキーズ使用構築】壁破壊ロンゲとインテリトカゲ【最高1783】 - ヒトデちゃん戦記

 

 

 

【考察及び構築経緯】

 

たまたま見かけた【剣盾ランク戦ダブル1位達成構築】エルヴァティ軸ビートダウン - はかたのブログの構築からヒントを得て、オーロンゲの嘘泣き+インテレオンのダイストリーム・ダイジェットから展開し、裏からスカーフウオノラゴンを通すビートダウンの動きが強いと考えこの3匹から組み始める。

相手のこの指イエッサンに対抗できる特性「筋金入り」を持ち、無条件に強いと思ったのでジュラルドンを採用。

イエッサン♀のこの指止まれ(このルールでこの指止まれを覚えるのはイエッサン♀だけ!)+龍の舞ドラパルトが強そうだと思ったのでこの2匹を採用。これでとりあえず6匹。

構築にダイマックス前提のポケモンが3匹・サポート役が2匹いるため、選出が綺麗に纏まらない。ダイマックス前提のポケモンを減らして非ダイマ枠を増やすことで所謂基本選出を作ることにする。

相手にジュラルドンが居ると選出出来ず、後発非ダイマ枠で出したとしても龍舞前提でSを落としていたため相手のドラパルトより遅い点が気になっていたドラパルトを、最速すり抜け眼鏡型に変更し、後発非ダイマ前提で運用することにする。唯一この指が使えるイエッサンはインテレオンやジュラルドンと合わせてもとても強かったので続投。ここで基本選出が決まる。当初のイメージ通りビートダウンの形。

[先発(ダイマ枠)(サポート枠)+後発ウオノラゴンドラパルト]

スカーフウオノラゴンの火力は申し分なかったが、相手のドラパルトやスカーフヒヒダルマより遅いことが気になったので、火力を押し付けるコンセプトは変えないまま素早さだけを引き上げる感覚でスカーフヒヒダルマに変更。広い技範囲で弱点を突きやすいので火力も問題なし。

ドラパルトの持ち物を色々変えながら試していたが、相手のドラパルトとの同速対決が嫌すぎる点、マークがキツく通りが悪い点などから、サイコシード+軽業発動で頭一つ抜けたSラインを持ち、イカサマで物理ドラパルトを縛れ、重かった相手のイエッサン+ジュラルドンにシードDアップ+バークアウトで強く出られるフォクスライに変更。

環境にイエッサンやアーマーガアが多く、嘘泣きオーロンゲの通りが悪く選出出来なかったため解雇。インテレオンと組み合わせることでトリル+ドラパタンザンのような相手に選出択を迫られずに済み、選出しやすく太い勝ち筋となれるHDタラプアーマーガアを採用し、構築が完成。ビートダウンとコントロールのスイッチのような形になった。

 

 

 

【構築詳細】

 

 

f:id:kabanekabane:20200127064703j:image

インテレオン@命の珠 激流 控えめ
146(4)-×-85(0)-194(252+)-85(0)-172(252)

狙い撃ち:メインウェポン。この指サイチェンに屈しない。
エアスラッシュ:ダイジェット用。
悪の波動:ドラパルトへの打点。氷技との選択。
マッドショット:最強技。ジュラルドンを倒せる。アーマーガアを育てる。S操作も出来る。

調整意図
C:火力がとにかく欲しいので特化
S:準速エースバーンを抜くために準速
H:端数

 

ダイマックスエース①。セキタンザン対策枠。かなり速い素早さと技タイプの優秀さを評価して採用。珠を持たせてC特化することで相手の想定以上のダメージを与え、1ターン目に相手のプランを崩壊させることが多かった。特にダイアースは破格の性能で、環境トップメタであるジュラルドンの弱点を突きつつDを上げることで殴り勝つことができた。ダイマックスが切れた後も雨や激流の乗った狙い撃ちやマッドショットのS操作でかなり仕事ができる。

 

 

f:id:kabanekabane:20200127064718j:image

ヒヒダルマ@拘りスカーフ 五里霧中 陽気
181(4)-192(252)-75(0)-×-75(0)-161(252+)

冷凍パンチ:ドラパルトへの打点。氷柱落としは威力0。
フレアドライブ:対アーマーガア。
馬鹿力:メインウェポン。格闘の一貫性は非常に高かった。2発目までちゃんと強い。
岩雪崩:対この指止まれ。

調整意図
S:同族意識の最速
A:極振り
H:端数

 

スイーパー。スカーフウオノラゴンやドラパルト、スカーフ意地ダルマより速いことを評価して採用。単純な火力指数はエラがみに劣るが、広い技範囲で弱点を突くことで殆どのポケモンを一撃で倒せる。基本後発のため蜻蛉返りが欲しい場面は特になかった。後述のアーマーガアを採用してからは選出率が落ちてしまったものの、出した試合では想定通りの活躍をしてくれた。相手を一撃で倒せるかつ一撃で倒されるポケモンなので、ダブルバトル初心者としては縛り関係を整理しやすくてありがたかった。

 

 

f:id:kabanekabane:20200127064727j:image

ジュラルドン@突撃チョッキ 筋金入り 控えめ
146(4)-×-136(4)-189(252+)-76(44)-131(204)

ラスターカノン:ダイスチル用。メインウェポン。隣が育つのが神。
龍の波動:ダイドラグーン用。流星群は威力0。
10万ボルト:ダイサンダー用。1番打った相手はインテレオンでもアーマーガアでもなくダイオウドウ。
バークアウト:暇と襷を潰す。

調整意図
C:ブリムオンを潰すために特化
S:最速アーマーガア抜き
D:よく相手の特殊アタッカーと殴り合うので余りを全振り
HB:端数

 

ダイマックスエース②。一致弱点を殆ど突かれずこの指止まれを無視できるため、このルールのトップメタ。主にトリル展開を潰すために採用。インテレオンのダイアースにワンパンされないためのチョッキ。Sにかなり割いた結果苦手なパッチラゴンやジュラルドンミラーで先制できることが多くて助かった。

 

 

f:id:kabanekabane:20200127064736j:image

イエッサン♀@気合いの襷 サイコメイカー 臆病
145(0)-×-85(0)-147(252)-126(4)-150(252+)

マジカルフレイム:ジュラルドンとインテレオンに打つサポート技。
マジカルシャイン:襷潰し、オーロンゲへの打点。
この指止まれ:必須技。
手助け:メインウェポン。

調整意図
S:相手のイエッサンやジュラルドンより速いと都合が良いので最速
C:負荷をかけるために極振り
D:端数

 

サポート枠。過労死枠。オーロンゲの電磁波が大嫌いなので(自分が打つのは好き)ほぼ毎試合出していた。最速にしたかったので行動保障の襷。とりあえず初手でエースと並べてこの指か手助けを押してるだけでめちゃくちゃ強かった。脳死で入れがちなサイコキネシスは通りが悪く、打つ機会がほぼないため切った。

 

 

f:id:kabanekabane:20200127064743j:image

フォクスライ@サイコシード 軽業 穏やか
177(252)-×-79(4)-119(92)-134(76+)-121(84)

バークアウト:最強技。
マッドショット:ヒヒダルマ等に上から打ってSを下げて隣のポケモンで倒す動きをかなりやった。稀にダイアースでアーマーガアを育てる。
イカサマ:物理ドラパ確1、手助け込みでヒヒダルマ確1。
悪巧み:詰み防止技。この指しながら積んでダイアークが普通に強い。

調整意図
S:軽業発動時最速スカーフヒヒダルマ抜き
HD:D+1時特化ジュラルドンのダイドラグーン(威力140)=C-1特化ジュラルドンの手助けダイドラグーン(威力140)が42.3~49.7%(2発確定耐え)
C:バークアウトで負荷をかけるために余りを全振り
B:端数

 

スイーパー兼サポート枠。旅パで使いながら「このポケモン、見た目好きやけど対戦環境では何もできんのやろうなぁ」とか言っていたがめちゃくちゃ強かった。後出しからジュラルドンのダイマックス技を2発耐えることができるため、基本的に後ろに置いて初手ダイマックスを誘いながら交換で出した。対処を知らない人にはイージーウィンできる。相手のサイコメイカーにタダ乗りすることも多い。マッドショット使いを2匹も採用するなんて夢にも思ってなかった。

 

 

f:id:kabanekabane:20200127064751j:image

アーマーガア@タラプのみ ミラーアーマー 慎重
205(252)-107(0)-126(4)-×-150(252+)-87(0)

アイアンヘッド:オーロンゲやブリムオンを迅速に処理できるサブウェポン。
ボディプレス:メインウェポン。
鉄壁:必須技。ビルドは遅い。
羽休め:必須技。

調整意図
HD:ジュラルドン・セキタンザンを受け切るため特化
B:端数

 

構築に最後に入ってきた詰め枠。「タラプ食って鉄壁したら死なんやんけ!」って言いながら無限に出した。盤面にパワーがないタイミングで上手く出して鉄壁を積めばそのまま相手がラス1アーマーガアを3匹がかりでも倒せずに勝つ、みたいな試合がとにかく多かった。挑発が少ない環境なのが大きかったと思う。浮いているのでロンゲの電磁波が当たってしまうのが辛く、被弾もずば抜けて多いため、運負け製造機でもあったが、採用は大正解だった。

 

 

【選出と方針】

 

[主な勝ち筋]
①インテレオン・ジュラルドン・ヒヒダルマの高火力を押しつける
②相手の特殊エースをバークアウト・マジカルフレイムで無力化して受け切る
③Cデバフ・Dバフサポート+鉄壁で不死身のアーマーガアを育てて詰める

 

 

・基本選出
先発:インテレオン(ジュラルドン)+イエッサン
後発:ヒヒダルマ+フォクスライ(アーマーガア)

プラン:①
サイコフィールド+手助けorこの指でエースを守りつつ高火力で制圧する。非ダイマ枠から倒して頭数を削り、ダイマックスが切れた頃にヒヒダルマで倒す動きが強い。

 

・対ジュラルドン軸
先発:インテレオン(ジュラルドン)+イエッサン
後発:フォクスライ+アーマーガア(ヒヒダルマ)

プラン:②>①③
1番道路組。パワーのある盤面で相手の初手ダイマックスを誘いつつエースをフォクスライに下げて凌ぐ。凌ぎ切った後でエースやアーマーガアを通して勝ち。

 

・対セキタンザンギミック
先発:インテレオン+イエッサン
後発:ヒヒダルマ+誰か

プラン:①
行動順はこの指→波乗り→セキタンザン→インテレオン。この指でセキタンザンの技を受けながらダイストリーム。晴れでも砂嵐でも確実に倒せるので相手のダイマックスが出落ち。波乗りマンを放置しつつインテレオンで適当に暴れて勝ち。

 

・対トリックルーム
先発:ジュラルドン+ヒヒダルマ(インテレオン)
後発:アーマーガア+インテレオン(ヒヒダルマ)

プラン:①
筋金入り・狙い撃ち・岩雪崩を駆使してこの指を躱しつつ絶対にトリルを決めさせない。気合の襷、ブリムオンのリリバ、デスバーンのイトケやナモをバチコリ考慮。猫騙しがダルマに飛んでくる気がしたらダイアイス+ラスカ。
トリル貼られたら負け、貼られなかったら勝ち。

 

・対トリル+セキタンザンギミック(イエブリダイオウドラパタンザン等)
先発:インテレオン+イエッサン
後発:アーマーガア+誰か

プラン:①or③
セキタンザンが起動すると即負けなのでインテレオンを前に置く。ブリムオンと対面したらイエッサンをアーマーガアに交代しつつダイアース連打と鉄壁で盤面が弱いうちにアーマーガアを育てて全員アーマーガアで倒す。
麻痺怯み急所混乱以外勝ち。

 

 

 

【戦績】

 

TN:Ci+LUS
1日目
○○○○○×○○○○○×○○×/12-3
2日目
○○○○×○○×○○○○○××/11-4
3日目
○×○×○○○○○○○○/10-2
通算:33勝9敗(勝率78.6%)
最高/最終レート:1819
最高順位:19位(1/27 02:30頃)
f:id:kabanekabane:20200127064059j:image
最終順位:24位

f:id:kabanekabane:20200127193613j:image

 

 

 

【最後に】

 

初めて自分でダブルバトルの構築を組みましたが、かなり気合いを入れて取り組んだこともあり、満足のいく結果が得られて嬉しいです。

命中率95%以上の技だけで組まれており、サイコフィールドで悪戯心電磁波も防げるので、全体を通して運に左右されない試合を多くできたのが良かったと思います。

ダブルバトルの奥深さ、面白さを知ることができたので今後も楽しみつつ結果を出せるように頑張りたいです。

質問等ありましたら@kabane_tayuまでお願いします。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

【Special thanks】

 

一緒に構築を考えてくれたサッかみ
いつもありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【剣盾シングル】あなをほるバトンルチャブル【単体考察】

 

 

 

こんにちは、リムショットです。
面白くて強いポケモンを考察したので紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

【個体解説】

f:id:kabanekabane:20200115134051p:plain

 

ルチャブル@命の珠

特性:型破り
性格:意地っ張り 
努力値:H36 A236 S236
実数値:158-156-95-×-83-168

技構成
ブレイブバード
アイアンヘッド
あなをほる
バトンタッチ

 

調整意図

HP・攻撃

・ダイアースがH振りウォッシュロトムに101%~、H振りダイマックスヒートロトムに100.9%~
・ダイアースがHB特化ウォッシュロトムに74.5~87.8%
ロトムの特化ダイサンダー(威力130)がD+1ダイマックスルチャブルに64.5~76.5%
・特化10万ボルトがダイマックスルチャブルに67.0~79.7%
・無補正無振りダイサンダーがD+1ルチャブルに47.4%~55.6%
・無補正無振りダイサンダーがD+2ルチャブルに36.0%~42.4%
→対面からダイアース連打でどんな振り方のロトムにも勝てる

ブレイブバードがH4振りミミッキュに106.1%~
・ダイスチルがH4振りミミッキュに153.8~182.3%
ミミッキュの珠ダイフェアリー(威力130)がダイマックスルチャブルに89.5~106.9%
・珠特化ダイフェアリーが+1ダイマックスルチャブルに66.7~79.1%
・珠無補正252振りダイフェアリーが+1ダイマックスルチャブルに61.7~72.4%

 

素早さ

・最速100族抜き

 

 

【型破りルチャブルダイマックスとの相性】

リザードンよりも速いので、シンプルに珠ダイジェットエースとしての運用も強い。多くの相手に殴り合える型破り飛地鋼の技範囲は優秀。
ダイアース・ダイスチルでBDを上げながら殴れる対面性能の高さはドリュウズが証明している。使ってみると分かるが打ちたい技と上げたい能力が噛み合うことが非常に多い。
本来苦手なロトムに対して型破りダイアースでDを上げながら殴り勝てる点がとても大きい。初手に来やすいロトムに合わせて奇襲する動きが後述するバトンタッチとの相性も相まって強い。
ダイジェットストッパーになり得るミミッキュに対しても型破りでトリックルームを押させる暇を与えずに倒せる。
ダイウォール+あなをほるで相手の後出しダイマックスを枯らす動きもまあまあ強い。

 

【バトンタッチの運用】

ダイマックス時のダイウォールとしての運用はもちろん、ルチャブルが疲弊した後に上がったBDSを後続に受け継ぐ前世代のバシャカグヤのような動きが非常に強力。
ロトムを奇襲して倒した後に挑発ビルドアップ羽休めアーマーガアで詰めるのも、天然ヌオー等を要塞化するのもかなり強かった。
ルチャブルロトム等に麻痺や火傷をもらって機能停止しても後続に状態異常が受け継がれないのも嬉しい。
話題のTODについても、バトンした後のルチャブルは生き残るため残機数で不利を取らないのがありがたい。

 

 

 

 

 

 

【最後に】

簡単な紹介でしたが読んでいただきありがとうございました。
早めのダイマックスで奇襲して数的有利を取った後に上がったステータスをバトンして要塞化する、というTODに強い、むしろ仕掛ける側になれる面白い戦術だと思うのでぜひ試してみてください。
また何か思いつけるように頑張ります。
質問等あれば@kabane_tayuまでお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

【S17スペレ:レベル1シングル 】見学参加ハリエルフ【最高/最終1729】

S17のスペシャルレートのルールは「レベル1シングル」!

 

 

f:id:kabanekabane:20191114174733p:plain

 

 

 

 

 

S17スペレについて詳しく知らないという方は、とどりこさん( @todoric0 )が概要や考察材料をまとめたブログを投稿されていますので、先にご覧になることをオススメします。

 

S17スペレ情報まとめ - とどりこのポケモンブログ

t.co

 

 

【考察及び構築経緯】

S17が開幕して数週間経ってから考察を始めた。

まずこのルールで対戦する上で一番大事なのは「すばやさ」だろう。S実数値がほぼ6~8のいずれかで、普通にやれば同速対決が頻発する。どんな相手にも安定して勝つためにはS操作を構築に組み込むことが必須。PGLを見た感じ、強そうなのは「からをやぶる」を覚えるエース、ツボツボやシズクモによる「ねばねばネット」展開、「しんそく」等先制技による優先度での同速拒否辺りだろうか。

そうこう考察しているうちにtwitterのタイムラインで以下の記事を見つけた。

 

【s17スペレ最高1797】毒ギアル特化スタン - 鋼タイプ学科・ギギギアル学専攻研究所

zahnradpoke.hatenablog.com

 

是非みなさんにも熟読していただきたいが、簡単に言うと、

ハリーセンで「どくびし」を展開

ギアルで無限みがまも(HP実数値が11の場合、みがわりの消費HPが2、食べ残しでHP1回復できるのでみがまもでHPが減らないギミック)する

③勝ち!

という構築である。なんだこれ。

しかし実際PGLのランキングを見てみると思った以上に毒菱を踏むポケモンが多い。

 

f:id:kabanekabane:20191114132748p:plain

↑9/11の使用率ランキング。浮いているポケモンや毒タイプがかなり少ない。

 

得意なみがまも戦術がめちゃくちゃ強そうじゃん!というわけでこちらの構築を参考にし、自分なりの毒菱嵌め構築を作っていくことに決定。

 

 

f:id:kabanekabane:20191025160450p:plainf:id:kabanekabane:20191114135436p:plain

毒菱展開役として、はがねタイプに打ちたい「でんじは」を両立でき、特性「いかく」も強力なハリーセンを採用。持ち物は行動保証を持たせる「きあいのタスキ」。
 

f:id:kabanekabane:20191114134342p:plainf:id:kabanekabane:20191114135411p:plain

 次にみがまも嵌め役として、特性「いたずらごころ」で同速拒否しながらHP11で無限みがまもができ、はがねタイプに打点を持てるリオルを採用。持ち物は当然「たべのこし」。

 

f:id:kabanekabane:20191114134817p:plainf:id:kabanekabane:20191114135300p:plain

みがまも戦法は特性「スキルリンク」組 に滅法弱いので、「つららばり」「ロックブラスト」に受け出せて、パルシェンをワンパンできたりマヒを撒けたりして強そうなので裏にトゲデマルを採用。持ち物は特性「がんじょう」とシナジーのあるきのみジュース。

 

f:id:kabanekabane:20191025160450p:plainf:id:kabanekabane:20191114134342p:plainf:id:kabanekabane:20191114134817p:plain

表選出はこれで完結していると思ったので、残りの3匹は毒菱展開が厳しい相手に対する対面的な裏選出を用意することにする。

 

f:id:kabanekabane:20191114135759p:plainf:id:kabanekabane:20191114135807p:plain/f:id:kabanekabane:20191114135818p:plainf:id:kabanekabane:20191114135825p:plain

前述したギアル構築のブログを読んでめちゃくちゃ強そうだと思ったので、しんかのきせきアサナンとヒコウZプテラをそのまま採用。

 

f:id:kabanekabane:20191114140208p:plainf:id:kabanekabane:20191114140231p:plain

ラスト1枠ははがねタイプに強く、環境トップメタのコータスを採用。持ち物は「からをやぶる」と相性の良いオレンのみ。

 

f:id:kabanekabane:20191025160450p:plainf:id:kabanekabane:20191114134342p:plainf:id:kabanekabane:20191114134817p:plainf:id:kabanekabane:20191114135759p:plainf:id:kabanekabane:20191114135818p:plainf:id:kabanekabane:20191114140208p:plain

こうして一旦選出が二極化された並びが完成。とりあえず潜ってみるとやはりまだ認知の甘い毒菱展開の刺さりはとても良く、殆どの試合で表選出をしながら高い勝率で1650手前まで到達。しかしそこから一気にリオルが通らなくなり、構築を見直すことに。

 

裏選出は十分機能しており特にいじる必要はないと判断。ハリーセンもめちゃくちゃ強い。リオルは死に出しのクチートクレッフィを処理できず、トゲデマルパルシェンに対して1回しか後出しできないため一度引かれると次のサイクルのパルシェンが受からない点が課題だと感じ、この2匹を修正することに決定。

 

f:id:kabanekabane:20191114141602p:plainf:id:kabanekabane:20191114135411p:plain

似たような構築を回していたサッかみ( @scizor_gos )の助言を受け、みがまも役として「どくびし」に加えて「やどりぎのたね」を使うことではがねタイプも嵌めることができ、素早さ実数値8が強力なエルフーンを採用。

 

f:id:kabanekabane:20191114141952p:plainf:id:kabanekabane:20191114140231p:plain

パルシェンに受け出す枠として、パルシェンの交代と突っ張り両方に対応するために、「ボルトチェンジ」でパルシェンを確定1発にでき(トゲデマルのとくこうでは倒せなかった)、「おにび」や「でんじは」でエルフーンをサポートできるウォッシュロトムを採用。持ち物は連続技に強いオレンのみ。(コータスにはきのみジュースを持たせた)

 

f:id:kabanekabane:20191025160450p:plainf:id:kabanekabane:20191114141602p:plainf:id:kabanekabane:20191114141952p:plainf:id:kabanekabane:20191114135759p:plainf:id:kabanekabane:20191114135818p:plainf:id:kabanekabane:20191114140208p:plain

この6匹が色々と噛み合ったので、自分なりのどくびし軸のパーティが完成。ほぼ負けることなくレートを1729まで伸ばしたが、この頃環境全体に似たようなどくびし構築が台頭し始め、ハリーセンの順位も23位ほどまで上昇し、分からん殺しの色の強いこの構築は上位プレイヤーにはもう通用しなさそうだと感じたので撤退。

構築名は相手を全然殴らないコンセプトより。

 

 

【個体解説】

※実数値が10を超えない能力値に上昇補正をかけても数値が上がらない(下降補正は1下がる)ため、特殊型のこうげきを下げない限り性格は無補正が丸い。

よって以下解説では(実現可能な性格が複数あるので)性格は記載しない。実数値は青字が下降補正、太字が努力値を振った箇所を示す。


f:id:kabanekabane:20191025160450p:plainf:id:kabanekabane:20191114135436p:plain

ハリーセン@きあいのタスキ いかく

13-6-7-7-6-7

でんじは どくびし どくどく なみのり

 

f:id:kabanekabane:20191114141602p:plainf:id:kabanekabane:20191114135411p:plain

エルフーン@たべのこし いたずらごころ

13-5-7-7-7-8
 みがわり まもる やどりぎのたね エナジーボール

 

 

f:id:kabanekabane:20191114141952p:plainf:id:kabanekabane:20191114140231p:plain

ウォッシュロトム@オレンのみ ふゆう

12-5-8-8-7-7

ハイドロポンプ ボルトチェンジ でんじは おにび

 

f:id:kabanekabane:20191114135759p:plainf:id:kabanekabane:20191114135807p:plain
アサナン@しんかのきせき ヨガパワー

12-6-7-6-6-7

ねこだまし バレットパンチ ドレインパンチ とびひざげり

 

f:id:kabanekabane:20191114135818p:plainf:id:kabanekabane:20191114135825p:plain 

プテラ@ヒコウZ プレッシャー

13-8-7-6-6-8

ゴッドバード ストーンエッジ だいちのちから つばめがえし

 

f:id:kabanekabane:20191114140208p:plainf:id:kabanekabane:20191114135300p:plain

コータス@きのみジュース ひでり

13-7-8-7-7-6

かえんほうしゃ ソーラービーム いわなだれ からをやぶる

 

 

【構築の要点】

ハリーセンウォッシュロトムでの複数回展開

出し負けしにくい初手タスキハリーセンでの豊富なパターンの起点づくり、いかくで補助しつつ毒・麻痺無効盤面からのエルフーンバックで起点づくり要因の保存がしやすく、一度エルフーンを引いたあと再展開が可能。1レベル環境なので軽いデバフでもエルフーン本体での被弾がぐんと楽になる場合が多い。

 

・無限エルフーン

本構築の一番太い勝ち筋。みがわりの要求HPは3、たべのこしとやどりぎで毎ターン1ずつ回復するため、みがまもしていたらHPが増えていく。どくびしが無くても対面が麻痺していれば麻痺待ちしてやどりぎを撒けば嵌めが展開できる。子ガルーラのほのおのパンチは1ダメージなのでメガガルーラも受かる。Sが8あるのでアサナン(S7)のバレットパンチ等より先にみがわりを貼れる。

 

エナジーボール+からやぶコータス

エルフーンのワンウェポンをムーンフォースではなくエナジーボールにすることで、スカーフ以外のパルシェンに対面で勝てるようにした(タスキパルシェンならどくびし込みで相打ち)。エルフーンが倒れてパルシェンが居座っている時はつららばりでこだわっている時なので、裏のコータスが安全にからやぶを積める形式にした。

 

プテラゴッドバードZを軸とした対面裏選出

頭一つ抜けたS8ラインからの通りの良いゴッドバードZは等倍でH-Bラインが13-7(ミミッキュとか)や12-8(メガヤミラミとか)まで確定1発。だいちのちから搭載でウインディクチートなどいかく勢の受け出しも効かないため、1匹+αを持っていく能力が非常に高い。数的有利を取った後は先制技持ちのアサナンや大体なんでも1発耐えるコータスでそれを勝ちへと昇華させていく。

 

構築の欠点

・連続技がないので相手のみがまも戦術を抜けにくい

ドーブルハリーセンが同速なので胞子運ゲーを避けようと思うと選出が歪む(胞子読みエルフーン後出しとかすると太鼓神速だったりする)

 

 

最高レート(11/14現在)

f:id:kabanekabane:20191114173950p:plain

 

 

【最後に】

特殊ルールを考察するのはやっぱり面白いですね。普段は脚光を浴びないポケモンたちが活躍するのは自分でやっても見てても楽しいです!記事を書いている今日は剣盾発売前日なわけですが、USM環境はいろんなことやり込めてめちゃくちゃ楽しかったので、ガラル環境にも期待しちゃいますね!ガラルでもスペレみたいな特殊なルールがあれば次も是非挑戦していきたいです!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

【special thanks】

一緒に考察してくれたサッかみ

 

 

 

【SM S15シングル】THE BEADALS【最高/最終2008 最終順位196位】

S15お疲れ様でした!リムショットです。

ビーダル軸でシングルレート2000を達成したので構築を紹介します。

 

 

 

 

【構築経緯】

これまで分身バトンをよく使っていたが、成熟してきた今のSM環境に対して構築が固定化し中身や立ち回りがバレてきた分身バトンを通すのは厳しく、初見殺し要素も出尽くしたと感じた。そこでバトンは一旦捨てて、手に馴染んでいて立ち回りに自信のある「身代わりハメ」をコンセプトに構築を組むことに決定。

認知度が低いながらもグロス軸、ラティハッサム、ポリクチ、受けサイクル、カバマンダ系統に安定して強い点と顔面を評価してビーダルをエースとして採用。次にビーダルの苦手なキノガッサに強い麻痺撒き起点作りとしてジャローダを採用。ビーダルとの相性補完に優れるウルガモスを、警戒されにくく麻痺とシナジーのある身代わり虫Z型で採用し、この3匹を構築の軸とした。

ウルガモスの全抜きの補助としてゲッコウガに強く草タイプを呼びやすい襷ステロガマゲロゲ、型の誤認を誘えてビーダルで崩せないサイクルに強い超Zクレセリア、メガ枠が余っていたので追加効果が強いガルーラをそれぞれ採用し構築は一旦まとまり、2rom1950までは達成することができた。しかしそこから150試合程1900付近で停滞し、原因がガマゲロゲの数値の低さだったので最終日に泣きながら解雇。しっくりこなかったメガ枠も圧縮してステロメガメタグロスを採用。余った枠に無難に強い襷ミミッキュを入れて完成。

 

 

 

 

サムネ用

f:id:kabanekabane:20190618065319p:image

 

 

 

 

 

【個体解説】

パーティ採用順に紹介する。

(URLはすべて掲載許可を頂いています)

 

 

 

 

 

f:id:kabanekabane:20190618092450j:image

S:最速(+1で130族抜き)

H:16n+1

B:余り

 

本構築の大エース。こいつを語るために記事書いてる。ノーマル/水の耐性はとても優秀で、オニゴーリと違ってバレパン、影撃ち、ニトチャに耐性があるのがとてつもなく偉い。メタグロスに出せるというだけで選出率がグーンと上がる。ガルドのシャドボやミミッキュの影撃ちのターンにビーダルバックすればノーダメージでムラっけを発動できる。挑発が非常に強く、吹き飛ばしや黒い霧、相手の挑発を咎められるだけでなく、麻痺やムラっけでSが逆転すればシャドボ1ウェポンの滅ゲンを逆に完封できたりウェポンの少ない相手のPPを枯らして悪あがきさせたり出来る。速い呪いミミッキュなんかに対しては下から挑発→熱湯連打退場でウルガモスの起点を作ったりもできる。熱湯で焼ければ身代わりも割れにくくなるし殴らなくても倒せる。

あとは大体オニゴーリと一緒なので、まもみがのプレイングに自信のある人は是非ビーダルを試してみてほしい。ここだけの話オニゴーリより強いぜ。

同じビーダルを組み込んだ分身バトン構築も記事を上げているので参照して欲しい。( http://kabanekabane.hatenablog.com/entry/2018/05/14/182804 )

 

 

f:id:kabanekabane:20190618122620j:image

S:最速

C:ぶっぱ

H:余り

 

本構築の裏エース。MVP。ビーダルが止まるキノガッサ、タネガンナットレイ、聖剣持ちギルガルドカミツルギ、真空波ルカリオオニゴーリを起点に出来る。ジャロの麻痺+宿り木サポートで苦手な相手でも無理やり積める。

サークル員から貰った孵化余りなのでボックスに臆病しかおらず火力不足を心配したが、異常な火力だった。マンダギャラリザXランドレヒレ等受けにくる高種族値ポケモンを全員半減で持っていって怖かった。逆に相手のガルーラやリザより速い想定で動けたり1舞で意地スカーフツルギやスカーフテテフを抜けたり恩恵をかなり感じた。バンギやガエンでガモスを受けるつもりの構築にはeasy winできた。ただ虫Zのタイミング(身代わり3回貼った直後)はとても読まれやすく、透かされて負けた試合も少しあった。

オニゴーリに強いだけでなく裏のクレセバレルジャロにも強いのでオニゴーリ戦は相手がめちゃくちゃに運が良かった1試合を除いて全勝した。これがメンタル的にとてもとても楽だった。

苦手なミミッキュヒードランにはビーダルが強め。

 

 

f:id:kabanekabane:20190618123226j:image

S:最速

H:4n

B,C,D:余り(DL調整)

 

起点作り兼ガッサ対策枠。襷を持たずとも十分な耐久値と高い素早さを持ち、「へびにらみ」という超強力な起点作り技、起点になりにくい天邪鬼+リーフストームまで兼ね備えた最強ポケモン

相手からは襷に見えて仕方ないらしく、蜻蛉やボルチェンを絡めた起点を作られないような動きや、初手レボルトで悪巧みのような動きを取られることが多かったが、混乱実による不意の回復が上手く刺さったと思う。10試合に1回くらい相手が痺れすぎて3タテしちゃうお茶目なところもレートを伸ばす上では美味しい上振れ要素だった。ペリッパーの蜻蛉で身代わりが割れないので雨にもめっぽう強い。

ビーダルを展開する上で麻痺だけでなく宿り木を入れられるのはとても大きく、残飯+宿り木で身代わりのHP消費をほぼ相殺でき、身代わり連打が安定択となる。守るに交換を合わされる心配が無くなるのはとても大きい。

宿り木の回復量を見て相手のHP実数値が大体予測できるので、ミミッキュ等の努力値判別ができるのもビーダルを使う上では非常に重要(HPの高い=sの低いミミッキュビーダルより遅い)。

 

 

f:id:kabanekabane:20190618123541j:image

S:最速

H-B:A216ランドロス地震を最高乱数切り耐え(94%)

A156ミミッキュのシャドクロZを高乱数耐え(88%)

A,D:余り

 

先述のウルガモスを通す上で、①ガモスが積みやすい鋼タイプを呼びながら、②ステロを撒けて、③リザのニトチャの起点にならず、④カバのステロ欠伸展開を許さない、これらの条件を満たすポケモンとして採用。カバリザテテフに対して1匹で強く、ステロ撒きがいなそうに見えるこの構築はリザやガモスを誘うので非常に噛み合った。

最終日に急遽採用したこともあり、実は努力値振りはアイへ結び+雪崩冷パン前提のもの。ぬまゴリラさんの「地雷グロススタン」( https://ikenumagorira.hatenadiary.jp/entry/2018/07/10/054106 )の個体の技構成を大統領の「出たわね挑発ゴーリ」( http://mamechsiki.xsrv.jp/2019/04/02/party_s14/ )に突貫変更したものなので、カバルドンをギリギリ落とせない事案が何度か発生してしまった。どちらのグロスも強いので是非参照してほしい。

 

おまけ

f:id:kabanekabane:20190619010302j:image

最終日前日まで使っていたせっかちガマゲロゲ。最速、地震でメガバシャ確1までAに振って余りC。マンダもリザも全員舐めて突っ張ってくるし貯水知らずに手裏剣打たれることも多々あって強かったが、カバ展開を咎められない(水技入れたくても切る技がない)点がネックで苦渋の解雇(;_;)

普通に選出しながら2rom1950まではいけたし「ゲロゲビーダルで2000」という目標の文字面の面白さがモチベを支えてくれた彼には圧倒的感謝。

 

 

f:id:kabanekabane:20190618122007j:image

H-B:身代わりがA122テッカグヤのヘビーボンバーを高乱数耐え(81%)

A233メガバシャーモフレアドライブを確定2耐え

H-D:身代わりがC159テッカグヤエアスラッシュ確定耐え

C147カプ・コケコの10万Z+瞑想後10万を高乱数耐え(93%)

C:H146-D90メガルカリオをC1↑サイコショックZで高乱数1発(87%)

H157-D163ドヒドイデをC1↑サイコショックZで確定1発

S:最速テッカグヤ抜き

 

電磁波みかまい型にしか見えないけどこっちもまたまた身代わりエース。ビーダルが倒せない再生力ループや毒菱ウツロ入り構築に勝て、受けサイクルのゲンガーやアーゴヨンを不意の超Zで飛ばすことで楽に詰めていける。他のメンバーが苦戦するバシャテテフやロップ軸もこの子の管轄で、ビーダルとの役割分担が上手く出来ている。身代わりZ型は本当に警戒されず、毒やトリックを頻繁に透かしていたので上手く偽装できていたんじゃないかと思う。

最終日にミミッキュが入ってくるまでは妖無し構築だったが、このクレセリアジャラランガが受かるので、ジャラを誘ってクレセで勝つ試合も多くとても助けられた。

このクレセリアもまたまたぬまゴリラさんの「積詰ガルクレセ」( https://ikenumagorira.hatenadiary.jp/entry/2018/05/15/092650 )の個体で、ぬまゴリラさん本人から色個体を貸して頂いて使用した。感謝感激沼ヘドロ。

 

 

f:id:kabanekabane:20190618123844j:image

S:最速

A:ぶっぱ

H:余り

 

ダルガモスで荒らした後の詰め筋として最後に入ってきた子。初手に出すジャローダメタグロスがステロを撒かせない展開を出来ることが多いので、化けの皮と襷でしっかり数的有利を勝ちに昇華してくれた。相手が初手に炎Z身代わりアーゴヨンを出してくると思ったら初手に出して誤魔化す。その他重いポケモンを行動保証でなんとかしてくれた縁の下の力持ち。あまり選出機会は無かったもののクレセやガモスのZを上手く隠してくれたこともあり必要な存在だったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

【選出パターン】

①ジャロ+ビーダル@1

ビーダルの通りが良い場合。@1にはタネガンナットや聖剣ツルギガルドケアでウルガモスが入ることが多い。ゲンガーやアゴなどジャロをワンパンするポケモンがいる時はほぼ初手でくるのでガモスを合わせてごまかす。

グロス+ガモス@1

ビーダルの通りが悪い時はステロ+虫Zを通すプランを考える。考えるというかドランがいなければ大体全員倒せる。グロスで対面操作+ステロ、ガモス展開、@1は詰め筋のミミッキュかお祈りのビーダル

③クレセ+ビーダル@1

対受けサイクル。@1はステロか麻痺の欲しい方。ステロ+挑発ビーダルで回復封じ+PP枯らしが出来るので強力。バンギ入り受けサイクルにはガモスを出したり出さなかったりする。

 

選出①と②の割合はほぼ半々だった。ラス1迷ったらビーダルを顔採用していたので多分選出率1位はビーダル

 

 

【苦手なポケモン・並び】

無限にいるけど有名どころだけ。

アーゴヨン

初手に来てくれればまだ助かるが、削れたジャロやグロスを餌にブーストされると止めようがない。先にエースを展開するか、無起点ビーダルで"分からせる"しかない。

・滅び+ヘド爆ゲンガー

滅びを見た時点でシャドボ1ウェポン想定でビーダルは裸で挑発を打つので、普通に殴られると普通にやられてしまう。

・マンダナットドラン

タネガンナットにはビーダルが勝てず、ガモスもドランで止まるので出せない。速くて身代わりハイボがあるマンダが多いのでジャロも出さずとにかくキツい。ナットにタネガンが無いorドランが出てこないを祈ってグロスビーダルガモスを出していた。

・グロパンガルーラ

キツいはずなのにビーダルが偉すぎて今期全勝した。猫ガルはジャロの身代わりを親猫で壊せないからカモ。

 

 

 

【最後に】

自分は今までのポケモン人生で5回2000達成したことがあるのですが、そのすべてがバトン構築で、うち4回が分身バトン構築でした。分身バトン構築は強いんですが、構築を組む段階でこちらの仕事は終わっていて、マニュアル通りの動かし方が通ったら勝ち、通らなかったら負けの構築です。「オフで勝ちにくい」「プレイングを楽しめない」という欠点があります。そう考え始めて以来ポリグライグロスやロップカグヤターン等サイクルを使ってきましたがやはり練度の差で勝ちきれずにいました。自分には分身とゴーリで培った身代わりハメのプレイングしか武器がないと思い、ビーダルから構築を組み始めました。

サッかみくん主催の「ジムリーダー杯」というオンライン大会でアカネの手持ちとして育成したビーダルと違う構築で2度も2000を達成できたことが本当に嬉しいです。デフレシーズンだったこともあり最終順位も自己最高を更新できて満足しています。

今期はポチベが高く、最終的には自己最多のシーズン535試合をこなすことになりました。200試合くらいレートが停滞していた時期はキツかったですが、一緒にレートしてくれた仲間や相談に乗ってくれた方たちのおかげでやってこれました。この場を借りて感謝申し上げます。

ガラル地方に行けるポケモンが限られるという発表があったので、好きなポケモンを好きなように組み合わせて戦える環境はこれが最後かもしれませんね。悔いを残さないようにして欲しいです。

 

 

 

TNウルトラリム 最高1970/最終1841 最終1147位

TNリサ 最高/最終2008 最終196位

 

f:id:kabanekabane:20190619131314j:image

 

f:id:kabanekabane:20190619131254j:image

 

【Special Thanks】(敬称略)

・ぬまゴリラ(クレセリア提供)

・大統領(メタグロス原案)

・しろゼツ(レート宅及びタピオカミルクティー提供)

・サッかみ(戦友)

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

【第2回ウルトラダッシュリレー使用個体】どろあそびメガミミロップ【単体考察】

ウルトラダッシュリレーお疲れ様でした!無事に完走できました!個人的にも3-1で勝ち越せて良かったですね〜

ウルトラダッシュリレーで使用したミミロップの型が面白いので軽くですが紹介します!暇つぶしに読んでください(๑>◡<๑)

 

 

 

 

 

 

 

リムショット「ゴーリの起点作るンゴ!(ビリビリ~」

コケコ・レボルト「麻痺効かへんで^ - ^」

リム「うーん、せや!電気技はほぼ特殊やし壁展開するンゴ!」

コケコ・レボルト「壁下でもゴーリの身代わり割れるやで^ - ^C積んだら意味ないやで^ - ^」

リム「えぇ…(困惑)」

コケコ・レボルト「俺の勝ち^ - ^なんで負けたか明日まで考えといてください^ - ^」

リム「くそ〜…高いSから麻痺を撒けて、麻痺が効かない地面タイプと電気タイプに対しても起点作成が出来て、相手の積みの起点にならないポケモンがいたらなぁ…でもそんなポケモンいないよなぁ…」

???「私の出番のようね!」

リム「あ、あなたは!?」

 

f:id:kabanekabane:20190531204323p:image

 

 

 

ミミロップ@メガストーン 陽気 柔軟→肝っ玉

149(68)-177(164)-115(4)-*-119(20)-205(252+)

電磁波/ローキック/アンコール/泥遊び(この技で遊びたかっただけ)

 

調整意図

S:最速

H-D:メガ前で特化カプ・テテフサイコキネシス最高乱数以外耐え

H-B:キノガッサマッハパンチ.メガギャラドスの+1たきのぼり確定耐え

特化ミミッキュのじゃれつく62.5%(Aに補正掛けていなければ耐える)

A:あまり

 

 

参考元↓

http://bonkohu.hatenablog.com/entry/2018/03/06/223142

 

 

電磁波:メインの起点作成技

ローキック:肝っ玉で無効タイプなし、命中100のS下降技、主に電磁波が効かない相手に打つ

アンコール:ローキックと合わせて竜舞等の積み技に対する起点回避、地面・電気技で拘らせて裏の起点を作る

泥遊び:電気技の威力を1/3に抑える技。電磁波が効かない電気タイプを泥+アンコで裏の起点にできる

 

泥遊び下被ダメ計算

 

H177-D106オニゴーリに対して

特化霊獣ボルトロスの10万ボルトが34〜42ダメージ

臆病C252振りカプ・コケコのEF10万ボルトが36〜43ダメージ

身代わり(HP44)が割れない

 

H133-D65パルシェン

(リムショットが愛用するミミッキュ抜かれ調整意地パルの耐久ライン。例→ http://nogamitonari.hatenablog.com/entry/2018/01/23/124907 )

特化霊獣ボルトロスの10万ボルト(=ヘドロ爆弾)を93.8%耐え

臆病C252振りカプ・コケコのEF10万ボルトを81.3%耐え

→襷無しで殻を破れる可能性が高い

 

 

 

☆運用方法

 

電磁波が通る相手

電磁波を撒いて起点を作る。テテフに対しては非メガ電磁波。ギャラドスの竜舞やウルガモスの蝶舞には次のターンアンコールで対応可能。

 

電磁波が通らない相手

 

主な仮想敵↓

◎対コケコ・レボルト・ロトム

初手泥遊び。電気技を耐えて次のターンアンコール。瞑想や悪巧みはアンコールでロック。

 

◎対ランドロスガブリアス

初手ローキックでスカーフか判断→アンコールで裏のパルシェンや飛行タイプの起点を作る。アンコ入れたら起点回避交換ケアで電磁波連打。

 

◎対カバルドン(立ち回りが裏のポケモン次第なので自分の構築の場合を紹介)

初手は大体欠伸なのでローキックでゴツメか確かめる。ゴツメなら吹き飛ばしを切って欠伸以外の技を打たれた次のターンにロップのアンコールかパルシェンの身代わりを合わせて起点にする。木の実(≒吹き飛ばし持ち)はロップ出しに合わせてステロ撒かれがちなのでそれをアンコールするかラス1パルで身代わりする(キツい)。

 

 

 

組ませるのにオススメのポケモン

 

オニゴーリ(零度or挑発/フリドラのテンプレ型)

ダメ計を見てもらえれば分かると思うが、こいつの身代わりを残す為にミミロップのタマゴ技に泥遊びがあると言っても過言ではないくらい相性が良い。

麻痺状態のすべてのポケモンを起点に無双でき、地面タイプには大体対面有利を取れていて、泥遊び下では苦手な電気タイプの電気技+めざ氷に滅法強くなれる。

 

パルシェン

面倒な岩封連打に耐性のある積みポケモン。上記の通り泥遊び下なら少し耐久に回せば電気タイプの前で積めてしまうのは自分も予想以上だった。

 

ウルガモス

ここまでで苦手な鋼・格闘先制技持ちに強い。電磁波が通らないレヒレにも、非メガロップでムーンフォースをアンコールすると積みやすい。

 

 

 

 

 

ポケ徹を読み込んであらゆる技を考察してビックリドッキリメカ(強いかは諸説)を思いついた瞬間が楽しすぎてポケモンやめらんねぇよ〜

というわけでリムショットさんの次回作にご期待ください☆