気が向いたら書きショット

ポケモンのこと書きます

【SM S15シングル】THE BEADALS【最高/最終2008 最終順位196位】

S15お疲れ様でした!リムショットです。

ビーダル軸でシングルレート2000を達成したので構築を紹介します。

 

 

 

 

【構築経緯】

これまで分身バトンをよく使っていたが、成熟してきた今のSM環境に対して構築が固定化し中身や立ち回りがバレてきた分身バトンを通すのは厳しく、初見殺し要素も出尽くしたと感じた。そこでバトンは一旦捨てて、手に馴染んでいて立ち回りに自信のある「身代わりハメ」をコンセプトに構築を組むことに決定。

認知度が低いながらもグロス軸、ラティハッサム、ポリクチ、受けサイクル、カバマンダ系統に安定して強い点と顔面を評価してビーダルをエースとして採用。次にビーダルの苦手なキノガッサに強い麻痺撒き起点作りとしてジャローダを採用。ビーダルとの相性補完に優れるウルガモスを、警戒されにくく麻痺とシナジーのある身代わり虫Z型で採用し、この3匹を構築の軸とした。

ウルガモスの全抜きの補助としてゲッコウガに強く草タイプを呼びやすい襷ステロガマゲロゲ、型の誤認を誘えてビーダルで崩せないサイクルに強い超Zクレセリア、メガ枠が余っていたので追加効果が強いガルーラをそれぞれ採用し構築は一旦まとまり、2rom1950までは達成することができた。しかしそこから150試合程1900付近で停滞し、原因がガマゲロゲの数値の低さだったので最終日に泣きながら解雇。しっくりこなかったメガ枠も圧縮してステロメガメタグロスを採用。余った枠に無難に強い襷ミミッキュを入れて完成。

 

 

 

 

サムネ用

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【個体解説】

パーティ採用順に紹介する。

(URLはすべて掲載許可を頂いています)

 

 

 

 

 

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S:最速(+1で130族抜き)

H:16n+1

B:余り

 

本構築の大エース。こいつを語るために記事書いてる。ノーマル/水の耐性はとても優秀で、オニゴーリと違ってバレパン、影撃ち、ニトチャに耐性があるのがとてつもなく偉い。メタグロスに出せるというだけで選出率がグーンと上がる。ガルドのシャドボやミミッキュの影撃ちのターンにビーダルバックすればノーダメージでムラっけを発動できる。挑発が非常に強く、吹き飛ばしや黒い霧、相手の挑発を咎められるだけでなく、麻痺やムラっけでSが逆転すればシャドボ1ウェポンの滅ゲンを逆に完封できたりウェポンの少ない相手のPPを枯らして悪あがきさせたり出来る。速い呪いミミッキュなんかに対しては下から挑発→熱湯連打退場でウルガモスの起点を作ったりもできる。熱湯で焼ければ身代わりも割れにくくなるし殴らなくても倒せる。

あとは大体オニゴーリと一緒なので、まもみがのプレイングに自信のある人は是非ビーダルを試してみてほしい。ここだけの話オニゴーリより強いぜ。

同じビーダルを組み込んだ分身バトン構築も記事を上げているので参照して欲しい。( http://kabanekabane.hatenablog.com/entry/2018/05/14/182804 )

 

 

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S:最速

C:ぶっぱ

H:余り

 

本構築の裏エース。MVP。ビーダルが止まるキノガッサ、タネガンナットレイ、聖剣持ちギルガルドカミツルギ、真空波ルカリオオニゴーリを起点に出来る。ジャロの麻痺+宿り木サポートで苦手な相手でも無理やり積める。

サークル員から貰った孵化余りなのでボックスに臆病しかおらず火力不足を心配したが、異常な火力だった。マンダギャラリザXランドレヒレ等受けにくる高種族値ポケモンを全員半減で持っていって怖かった。逆に相手のガルーラやリザより速い想定で動けたり1舞で意地スカーフツルギやスカーフテテフを抜けたり恩恵をかなり感じた。バンギやガエンでガモスを受けるつもりの構築にはeasy winできた。ただ虫Zのタイミング(身代わり3回貼った直後)はとても読まれやすく、透かされて負けた試合も少しあった。

オニゴーリに強いだけでなく裏のクレセバレルジャロにも強いのでオニゴーリ戦は相手がめちゃくちゃに運が良かった1試合を除いて全勝した。これがメンタル的にとてもとても楽だった。

苦手なミミッキュヒードランにはビーダルが強め。

 

 

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S:最速

H:4n

B,C,D:余り(DL調整)

 

起点作り兼ガッサ対策枠。襷を持たずとも十分な耐久値と高い素早さを持ち、「へびにらみ」という超強力な起点作り技、起点になりにくい天邪鬼+リーフストームまで兼ね備えた最強ポケモン

相手からは襷に見えて仕方ないらしく、蜻蛉やボルチェンを絡めた起点を作られないような動きや、初手レボルトで悪巧みのような動きを取られることが多かったが、混乱実による不意の回復が上手く刺さったと思う。10試合に1回くらい相手が痺れすぎて3タテしちゃうお茶目なところもレートを伸ばす上では美味しい上振れ要素だった。ペリッパーの蜻蛉で身代わりが割れないので雨にもめっぽう強い。

ビーダルを展開する上で麻痺だけでなく宿り木を入れられるのはとても大きく、残飯+宿り木で身代わりのHP消費をほぼ相殺でき、身代わり連打が安定択となる。守るに交換を合わされる心配が無くなるのはとても大きい。

宿り木の回復量を見て相手のHP実数値が大体予測できるので、ミミッキュ等の努力値判別ができるのもビーダルを使う上では非常に重要(HPの高い=sの低いミミッキュビーダルより遅い)。

 

 

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S:最速

H-B:A216ランドロス地震を最高乱数切り耐え(94%)

A156ミミッキュのシャドクロZを高乱数耐え(88%)

A,D:余り

 

先述のウルガモスを通す上で、①ガモスが積みやすい鋼タイプを呼びながら、②ステロを撒けて、③リザのニトチャの起点にならず、④カバのステロ欠伸展開を許さない、これらの条件を満たすポケモンとして採用。カバリザテテフに対して1匹で強く、ステロ撒きがいなそうに見えるこの構築はリザやガモスを誘うので非常に噛み合った。

最終日に急遽採用したこともあり、実は努力値振りはアイへ結び+雪崩冷パン前提のもの。ぬまゴリラさんの「地雷グロススタン」( https://ikenumagorira.hatenadiary.jp/entry/2018/07/10/054106 )の個体の技構成を大統領の「出たわね挑発ゴーリ」( http://mamechsiki.xsrv.jp/2019/04/02/party_s14/ )に突貫変更したものなので、カバルドンをギリギリ落とせない事案が何度か発生してしまった。どちらのグロスも強いので是非参照してほしい。

 

おまけ

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最終日前日まで使っていたせっかちガマゲロゲ。最速、地震でメガバシャ確1までAに振って余りC。マンダもリザも全員舐めて突っ張ってくるし貯水知らずに手裏剣打たれることも多々あって強かったが、カバ展開を咎められない(水技入れたくても切る技がない)点がネックで苦渋の解雇(;_;)

普通に選出しながら2rom1950まではいけたし「ゲロゲビーダルで2000」という目標の文字面の面白さがモチベを支えてくれた彼には圧倒的感謝。

 

 

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H-B:身代わりがA122テッカグヤのヘビーボンバーを高乱数耐え(81%)

A233メガバシャーモフレアドライブを確定2耐え

H-D:身代わりがC159テッカグヤエアスラッシュ確定耐え

C147カプ・コケコの10万Z+瞑想後10万を高乱数耐え(93%)

C:H146-D90メガルカリオをC1↑サイコショックZで高乱数1発(87%)

H157-D163ドヒドイデをC1↑サイコショックZで確定1発

S:最速テッカグヤ抜き

 

電磁波みかまい型にしか見えないけどこっちもまたまた身代わりエース。ビーダルが倒せない再生力ループや毒菱ウツロ入り構築に勝て、受けサイクルのゲンガーやアーゴヨンを不意の超Zで飛ばすことで楽に詰めていける。他のメンバーが苦戦するバシャテテフやロップ軸もこの子の管轄で、ビーダルとの役割分担が上手く出来ている。身代わりZ型は本当に警戒されず、毒やトリックを頻繁に透かしていたので上手く偽装できていたんじゃないかと思う。

最終日にミミッキュが入ってくるまでは妖無し構築だったが、このクレセリアジャラランガが受かるので、ジャラを誘ってクレセで勝つ試合も多くとても助けられた。

このクレセリアもまたまたぬまゴリラさんの「積詰ガルクレセ」( https://ikenumagorira.hatenadiary.jp/entry/2018/05/15/092650 )の個体で、ぬまゴリラさん本人から色個体を貸して頂いて使用した。感謝感激沼ヘドロ。

 

 

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S:最速

A:ぶっぱ

H:余り

 

ダルガモスで荒らした後の詰め筋として最後に入ってきた子。初手に出すジャローダメタグロスがステロを撒かせない展開を出来ることが多いので、化けの皮と襷でしっかり数的有利を勝ちに昇華してくれた。相手が初手に炎Z身代わりアーゴヨンを出してくると思ったら初手に出して誤魔化す。その他重いポケモンを行動保証でなんとかしてくれた縁の下の力持ち。あまり選出機会は無かったもののクレセやガモスのZを上手く隠してくれたこともあり必要な存在だったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

【選出パターン】

①ジャロ+ビーダル@1

ビーダルの通りが良い場合。@1にはタネガンナットや聖剣ツルギガルドケアでウルガモスが入ることが多い。ゲンガーやアゴなどジャロをワンパンするポケモンがいる時はほぼ初手でくるのでガモスを合わせてごまかす。

グロス+ガモス@1

ビーダルの通りが悪い時はステロ+虫Zを通すプランを考える。考えるというかドランがいなければ大体全員倒せる。グロスで対面操作+ステロ、ガモス展開、@1は詰め筋のミミッキュかお祈りのビーダル

③クレセ+ビーダル@1

対受けサイクル。@1はステロか麻痺の欲しい方。ステロ+挑発ビーダルで回復封じ+PP枯らしが出来るので強力。バンギ入り受けサイクルにはガモスを出したり出さなかったりする。

 

選出①と②の割合はほぼ半々だった。ラス1迷ったらビーダルを顔採用していたので多分選出率1位はビーダル

 

 

【苦手なポケモン・並び】

無限にいるけど有名どころだけ。

アーゴヨン

初手に来てくれればまだ助かるが、削れたジャロやグロスを餌にブーストされると止めようがない。先にエースを展開するか、無起点ビーダルで"分からせる"しかない。

・滅び+ヘド爆ゲンガー

滅びを見た時点でシャドボ1ウェポン想定でビーダルは裸で挑発を打つので、普通に殴られると普通にやられてしまう。

・マンダナットドラン

タネガンナットにはビーダルが勝てず、ガモスもドランで止まるので出せない。速くて身代わりハイボがあるマンダが多いのでジャロも出さずとにかくキツい。ナットにタネガンが無いorドランが出てこないを祈ってグロスビーダルガモスを出していた。

・グロパンガルーラ

キツいはずなのにビーダルが偉すぎて今期全勝した。猫ガルはジャロの身代わりを親猫で壊せないからカモ。

 

 

 

【最後に】

自分は今までのポケモン人生で5回2000達成したことがあるのですが、そのすべてがバトン構築で、うち4回が分身バトン構築でした。分身バトン構築は強いんですが、構築を組む段階でこちらの仕事は終わっていて、マニュアル通りの動かし方が通ったら勝ち、通らなかったら負けの構築です。「オフで勝ちにくい」「プレイングを楽しめない」という欠点があります。そう考え始めて以来ポリグライグロスやロップカグヤターン等サイクルを使ってきましたがやはり練度の差で勝ちきれずにいました。自分には分身とゴーリで培った身代わりハメのプレイングしか武器がないと思い、ビーダルから構築を組み始めました。

サッかみくん主催の「ジムリーダー杯」というオンライン大会でアカネの手持ちとして育成したビーダルと違う構築で2度も2000を達成できたことが本当に嬉しいです。デフレシーズンだったこともあり最終順位も自己最高を更新できて満足しています。

今期はポチベが高く、最終的には自己最多のシーズン535試合をこなすことになりました。200試合くらいレートが停滞していた時期はキツかったですが、一緒にレートしてくれた仲間や相談に乗ってくれた方たちのおかげでやってこれました。この場を借りて感謝申し上げます。

ガラル地方に行けるポケモンが限られるという発表があったので、好きなポケモンを好きなように組み合わせて戦える環境はこれが最後かもしれませんね。悔いを残さないようにして欲しいです。

 

 

 

TNウルトラリム 最高1970/最終1841 最終1147位

TNリサ 最高/最終2008 最終196位

 

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【Special Thanks】(敬称略)

・ぬまゴリラ(クレセリア提供)

・大統領(メタグロス原案)

・しろゼツ(レート宅及びタピオカミルクティー提供)

・サッかみ(戦友)

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!